1993年度の全国医療保険の総予算が420億新台湾元(約15億USドル)で、国民総生産額(GNP)の約0.7%でしかなく、しかもそのうちどれだけが、老人の医療費に使われたかは、はっきりしていない。 1995年度の内政部の老人福祉予算内容は表3−1に示すように、老人の住宅改善、老人ホームの増設ならびに改善、老人医療費の補助等が主な項目である。 表3−1 中央政府内政部1935年度老人福祉予算の内容
資料:内政部社会同提供。 1)保健・医療 1995年3月1日に国民皆健康保険が実施される前までは、軍人、公務員、教員保険、労働者保険、農民健康保険、貧民健康保険、および退職と家族保険等の保険には、全部医療部分が含まれており、軍人の家族、退役軍人とその家族は、医療の割引があった。行政院主計処の1993年12月の調査によると、約69%の高齢者がすでにこの優遇を受けていた。国民皆健康保険が導入された後、一番有利なのはもちろん医療に対する需要が大きい高齢者である。 各種の社会保険に加入する高齢者は、保険費の補助がある。例えば、
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